親の退職祝いをするという意味を考える
両親が長年働いてきた職場を退職するということは、子供の立場からするとかなり大きな意味があります。
というのも自分たちがここまで育つまでの間の経済的な負担をその勤務場所で捻出してきたからです。
仕事をする立場の社会人になったなら誰もがわかることでしょうが、仕事をするということはどんな職場でも完全に楽しいことばかりではなく、時につらくやりたくないと思えるようなこともたくさんしていかなくてはいけません。
そうした場合に子供のためとぐっと我慢をして勤務を続けてくれた父や母がその場所を退職するというのですから、それは扶養されてきた子供としては「ありがとう」と「お疲れ様」の意味を込めて丁寧にお祝いをしてあげるべきでしょう。
また社会人ではない大学生や大学院生のうちに両親のいずれかが退職を迎えるというケースも増えてきていますが、それでもこれまで働いてきてくれてありがとう、という気持ちを示すためにもきちんと席を設けてお祝いをしてあげるようにしましょう。
退職祝いのための「慰労会」
退職祝いをするときにまずよく行われるのが「慰労会」としての宴席です。
慰労会は夫婦バラバラで行ってもいいですし、夫婦がそろって定年になるときまで待ってもよいかと思います。
宴席を作る時によくあるのが、夫婦が結婚前に訪れたときがあるデートの場所であったり、または「いつか行きたい」と思っていた憧れのレストランやホテルを予約するというものです。
家族みんなでおいしい料理の席を囲み、これまでの仕事と人生を振り返る機会にすればまた式としての意味も大きくなります。
きょうだいが複数いる場合には全員に集まるように声をかけ、結婚をしている人なら夫婦でそろって出席をするのが一般的となっています。
ただ金婚式のように本格的に招待をするというよりも、もっとカジュアルな感覚で親しい身内同士でおいしいものを食べて楽しむといったふうにするのがおすすめです。
ホテルやレストランによっては記念品やお祝いのケーキをつけることができるプランも用意されているので、そうしたものを利用すればその場でのプレゼントとあとに残る記念品との両方を一度に行うことができます。
第二の人生を楽しんでもらえるための贈り物とは
退職祝いのプレゼントとしてまず一般的なのが「花束」です。
花はお祝いの席の中でもこれから新しい環境に旅立つ人に向けて贈られることが多いプレゼントなので、これまでの仕事を一段落させてこれからの新しい人生に旅立つお祝いとして贈るのがふさわしいです。
また花束に添えてちょっとした身の回りの品物を贈るのも気が利いています。
よく選ばれる品物としては、名前の入った食器やグッズ類、またはオリジナルステッカーのついたお酒などといったものがあります。
お酒に関してはお祝い用の日本酒やワインで本人向けのラベルカスタマイズを取り扱っているところが多くなっていますし、サービスによっては夫婦の似顔絵を作成してくれるなどの珍しいものもあるのでいくつか探してみてください。
もし退職後に何か取り組みたい趣味を持っている両親なら、そのための道具を贈るのもいいですね。
ゴルフウェアやラケット、シューズなどは本人にとってもすぐに使えてありがたい製品になります。