日本とは異なる慣習があります
普段は母親に対して感謝の気持ちを素直に伝えるのは難しいものですが、この時だけは素直に気持ちを伝えられるのが母の日です。
日本では母の日といえば5月第二日曜日と決まっており、花と共に感謝を伝えるのが一般的になっていますが、世界各国の母の日はどのような内容が一般的なのか確認してみると、日本とは違う慣習が存在していることがわかります。
アメリカの場合
日本と同様に5月第二日曜日が母の日とされています。
実は母の日という行事が生まれたのはアメリカで、日本でもアメリカの慣習に従って行われている行事なのです。
アメリカで母の日が生まれた背景には、亡くなった母親に対して追悼するために花を贈ったのが始まりとされています。
この慣習が生まれてしばらく経ってからウエストバージニア州知事によって5月第二日曜日は母の日にするという宣言が出され、アメリカ全土に広まるきっかけになったとされています。
日本で母の日になると花を贈るのは、アメリカの慣習が伝えられてきたという背景があります。
色といえば赤やピンクが一般的ですが、アメリカで母の日の風習が生まれた頃は白を贈るのが定番でした。
これは追悼する母親が生前好きな色だったことと、追悼の意味を込めて白を選んだのが理由だと言われています。
オーストラリアの場合
母の日は5月第二日曜日ですが贈る花が菊という特徴があります。
実際にはキク科に属するガーベラという花で、色のバリエーションが多いとても可愛い花です。
他にもバラやチューリップを贈る人もいるそうで、複数を組み合わせて贈る方もいるので必ずこの花と決まっているわけではないとされています。
花を贈るだけでなく、家族や夫婦でレストランに行って朝食を摂るという慣習もあります。
これは日頃食事の支度などの家事を頑張ってくれている母親に感謝して、母の日は家族が母親の代わりに行なうという慣習が由来になっています。
タイの場合
タイの母の日は8月12日になっていますが、これはタイの国王妃の誕生日なのです。
王妃が生まれた当時は金曜日でしたが、金曜日の色は水色と決まっています。
そこでタイでは母の日に水色の服を着て王妃や自分自身の母親に対して感謝の気持ちを表しています。
この日には王妃の写真を掲げる建物も多く、水色の旗を掲げている場合も多いです。
贈る花はカーネーションではなく、ジャスミンという特徴もあります。
エジプト
3月21日が母の日で、この日に合わせてイベントを行なう学校も多く存在しています。
子ども達は色々な踊りを披露したり、学校からは風船やお菓子などがプレゼントされ、先生にはケーキを差し入れするなど国民全体がお祝いムードに包まれる一日になります。